志望動機をどう書けばよいかは求人に応募するたびにかなり悩んでいるのではないでしょうか?ただある程度決まった手順があるとしたらどうでしょうか?それでももちろん考える要素はありますが、やるべきことを作業と思考とに分解できたとすれば、かなり書きやすくなるのではないでしょうか?ここでは【志望動機】の構成要素をあぶりだすことで、作成手順を提示していこうと思います。応募者が考えるべきことだけに集中できれば良いのです。最低限身につけるべき転職ノウハウです。
志望動機には決まった作成手順がある
志望動機を書こうとするときは作成手順が決まっています。
結論から書きますが、以下の手順で志望動機を作ればOKです。
- 転職理由を明確にする
- 会社の経営状況を調査する
- 会社の口コミを調査する
- 求人情報を転職エージェントから入手する
- なぜその求人、会社でなければいけないのかの答えを明確にする
- 転職理由と企業研究結果を踏まえて、志望動機作成
それでは各項目、一つ一つを説明しますね。
転職理由を明確にすることが志望動機作成の最初
転職活動を開始する際には転職理由を明確にする必要があります。
転職理由とは「転職した後に実現すること」を言語化したものです。
転職理由を明確にする手順については以下の記事に書いてありますが、簡単に要約しますと
- 退職理由をリストアップ
- 退職理由を精査
- 退職理由をポジティブな内容に置き換える
- 転職理由をさらに深掘りする
志望動機作成手順の最初は転職理由を明確にすることです。
これが最初にすべきことですが、本来は転職活動を開始する際に明確になっているはずです。
志望動機を作成する上で求人ごとに検討することではないので、転職理由については前提条件とも言えます。
志望動機作成前に会社の経営状況を調査
会社四季報 2023年4集 秋号
志望動機作成前に会社の経営状況調査は必須です。
いくら良い求人であっても、転職先が安定して利益を出していないようでは安心して働けません。
絶対に大丈夫な会社などはありません。
しかし応募してはいけない会社は事前にわかります。
企業調査をするためには会社四季報や業界地図をよく読むのが確実です。
会社四季報は投資家に人気のある本ですが、会社の株価や業績が書いてあるので、転職・就職にも人気のある本です。
業界地図については将来的にその業界が伸びるのかどうかがわかります。
転職するなら希望業界はシュリンクしていく業界は目指すべきではありません。
転職の軸を決めるときには保有スキルだけでなく、将来的に明るい業界を目指すべきです。
そのときにとても参考になるのが業界地図です。
企業調査をする流れを簡単にまとめます。
以下のような流れでOKです。
- 業界地図で業界研究
- 転職理由の明確化
- 転職の軸を決める
- 応募したい求人を決める
- 会社四季報で会社の経営状況を調査し、問題なさそうか確認
会社四季報で株価や業績を確認することで、その会社の経営状況は大丈夫か判断しましょう。
業界地図ではキャリア形成にも関わるので、転職してはいけない業界・将来性のある業界を見極めておきましょう。
会社の口コミ調査は志望動機作成に役立つ
次に具体的に会社、求人の口コミを調査します。
具体的には転職会議などの口コミサイトで調査するのが良いでしょう。
会社の評判や口コミについては転職会議の情報が豊富です。
ただ退職者がその会社の良くない点だけを指摘している場合も多く、本人に問題がある場合もあるので話半分で読んでおけばよいでしょう。
以下は転職会議の口コミの例です。
さらに年収の確認もしておく必要があります。
求人票に書かれている年収は経験、年齢により変動すると書かれている場合が多く、実際は殆ど参考になりません。
転職会議には実際の年収が掲載されていて、とても参考になります。
年齢、職種も書かれているので、年齢がどれくらいでどの程度の年収になるかの参考になるんです。
私も転職活動時は応募前に必ず転職会議で口コミと年収を確認してました。
求人情報収集して志望動機を全力で考える
次は求人情報を収集し、志望動機のコア部分を考えましょう。
志望動機で重要なのは「なぜその求人なのか?」を明確にすることです。
競合他社を志望している場合は、それをあえて言う必要はありません。
あなたが会社に提供できるコアスキルをはっきり示しましょう。
営業職であれば、金額で目標売上を言うこともできますね。
ほかの職種であっても間接的に売り上げに貢献しているわけです。
それを意識している応募者とそうでない人は採用担当者はわかります。
定性的な目標ではなく、できるだけ定量的な指標を示しましょう。
求人情報収集についてはリクルートエージェントなどの転職エージェントを使うのが確実で効率的です。
仕事内容や社風、配属予定の組織構成、そこでどんな人が働いているかについて求人票だけでは内容を把握することは一人では無理だと思います。
転職面接に行ってみると「こんなはずではなかった」と思うのは、求人票に書かれている「仕事内容」が具体的に書かれていないことが殆どだからです。
リクルートエージェントなどの転職エージェントは企業から「どんな人材が欲しいか?」を詳細にヒアリングしています。
それに相応しい候補者を探して企業に推薦するのが転職エージェントの仕事です。
転職エージェントから求人紹介されたときは、企業が期待する人物像にあなたが近いと思ってよいです。
転職エージェント推薦での応募が内定率が高いのはそのような理由によります。
エージェントから具体的な仕事内容を教えてもらえますので、それをベースに志望動機を考えることができます。
採用する側としては「なぜ応募したのか?」「ほかの会社ではダメなのか?」について期待しています。
面接官はあえて質問しない場合でも「応募する企業でなければならない理由」は明確にしておきましょう。
転職理由はその求人に対しても変わりません。
志望動機は「なぜその求人でなければならないのか?」を求人応募ごとに考える必要があります。
これが終われば志望動機はほとんど完成ですので頑張ってください。
志望動機作成手順の公式は?
志望動機には公式があります。
今まで説明した2つのことを足せば、志望動機になるんです。
数学の公式で示すと、以下のようになります。
志望動機=転職理由+求人調査
今までの復習になりますが、以下のことを志望動機としてまとめれば完成です。
- 今までの職務経歴が求人にマッチングすることを書く
- なぜその会社、求人なのかを書く
当然ですが、応募書類に書く際には文章はよく考える必要があります。
志望動機は履歴書に書くものです。
職務経歴書は具体的な内容のみ書くものです。
求人に対する熱意とか意気込みは職務経歴書に書く必要はありません。
志望動機作成手順のまとめ
志望動機作成についてまとめます。
- 志望動機は作成手順が決まっている。
- 転職理由を明確にする
- 会社の経営状況を会社四季報や業界地図で調査する
- 会社の評判・口コミを転職会議などで調査する
- 求人情報を転職エージェントから入手する
- なぜその求人、会社でなければいけないのかの答えを明確にする
- 転職理由と企業研究結果を踏まえて、志望動機作成
転職会議
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