
ある求人にこだわりがあって、あきらめきれないので、再応募をしたいが、大丈夫なのか知りたい。
再応募に際しての注意点も知りたいな…
上記の疑問・お悩みにお答えします。
その求人、本当に再応募して大丈夫なの?
求人応募の際には、必ず志望動機を深掘りすると思います。
再応募ということでしたら、通常の志望動機だけでは弱いので採用担当者に響くようなメッセージを考える必要があります。
志望動機は以下の2つで構成されます。
- 求人に対するスキルマッチングの度合いが高いこと
- なぜその会社、求人でなければいけないか?

再応募の場合はそれに加えて、
- なぜ再応募してまで、御社なのか?
- この求人に限らず、ほかの事業についても十分対応可能か?
を最低限追加しましょう。
ライバルは強力な志望動機を考えています。
それに負けないためにも事前準備はしっかりしたいものです。
求人への再応募では【志望動機】がますます重視されます。
採用担当者としては「すぐに辞めないかな?」という心配があるのです。
面接官を安心させるのが、面接対策の全てです。
そのためにも志望動機の深掘りは必要です。
通常の求人応募であっても志望動機をきちんと考えてから応募することは鉄則です。
志望動機を考えるためには、企業のことを転職会議などの口コミサイトで調査する必要があります。
求人票だけ読んでも会社や職務のイメージはつきにくいですよね?
そのために転職エージェントや口コミサイトがあるのです。
必要な情報はどんどん転職エージェントのコンサルタントに質問して疑問点は全て解決しておきましょう。
求人応募前に情報収集ができて、それをもとに志望動機を考えれば、かなり中身の濃いものになるはずです。
転職エージェントのコンサルタントに添削してもらうのも忘れないようにしましょう。
あなただけで出来ることとしては、転職会議などで企業の評判を調査することです。
再応募するほどの企業かどうかの判断にも使えます。
面接で必ず質問される再応募理由
再応募の志望動機を考えることができたら、次はもっとリアルな話です。
それは面接で質問された時にどう答えるかということです。
「あなたはなぜ、その求人に再応募したのですか?」という質問は必ずされます。
内定辞退をした場合
内定辞退をしている場合には採用担当者の方もあなたのことを覚えています。
志望動機や再応募理由が最も必要なのは内定辞退をした方です。
スキル的には十分でも入社を断ったのですから、「なぜ今さら?」と採用担当者は思います。
内定を出すためには社内の偉い人にハンコをもらわなければいけません。
入社させるということは、固定費がかかることですので簡単ではないのです。
この社内手続きを「稟議書」を上げると言います。
私の経験ですが稟議書が承認されず、内定の件がひっくり返ることがありました。
それだけ内定というイベントは会社にとって重いものです。
一度稟議書を上げて承認されたのにもかかわらず、応募者が辞退したのです。
この状況をよく理解してから再応募した方がいいですよ。
採用担当者の不安や疑念を払拭させて安心してもらうための志望動機であり、再応募理由です。
面接準備とは単なる面接テクニックでは通用しません。
応募企業の特徴を理解して、好きな点や気になる点を具体的に話せることの方が重要です。
あなたの心からのメッセージの方が響きます。
事前に考えすぎた台本をセリフのようにしゃべっても面接ではぼろが出ます。
面接は会話のキャッチボールなので、どんな質問にも臨機応変に対応できるかが一番大切です。
そのためには求人だけではなく、その会社のことをよく知ることです。
これからどんなことをやろうとしていて、それはあなたのそれと近いものか?は必ず確認しましょう。
求人だけでその企業を評価すべきではありません。
転職したらいつまでもその仕事をしていることの方が珍しいのです。
再応募をするのでしたら、今手掛けている会社の事業くらいは把握しておきましょう。
あなたの職務経歴が活かせる範囲での話ですが、どの部署にいっても大丈夫かどうかも確認してみてください。
書類選考で見送りになった場合
書類選考で見送りになってしまっての再応募の場合には再応募理由は質問されるかどうかは微妙です。
面接を受けて初めて採用担当者はあなたを応募者として認識するのが現実です。
前回、面接に進めなかったことの方が重大です。
同じような履歴書・職務経歴書ではおそらく一発アウトでしょう。
書類選考を難なく通過できるようにスキルアップをし、実績を残しておきましょう。
再応募のことを考えるのはそれからで良いのではないでしょうか?
面接辞退した場合
面接辞退しているということは採用する側にとってはあまりいい気分はしないでしょう。
再応募の理由よりも面接を辞退した理由を質問されることの方が多いので、それについての準備はきちんとしておいてください。
本音ベースでは面接のスケジュールが重なってしまったというのがあるでしょう。
しかし面接でそれを言っても採用担当者の心証を悪くするだけですので、やめておきましょう。
ときには「嘘も方便」です。
すべて本音で話していては勝ち取れる内定も台無しです。
そこは大人の対応でいきましょう。
面接辞退の理由ほど難しいものはありません。
本音を話さずに、しかも変な作り話ではなく納得感のある説明をする必要があるんですから。
これについては無責任に例を出すわけにはいきません。
各個人ごとに事情が違うので、それにそって考えてみてください。
要領としては転職理由の明確化までをマニュアル化してみたを応用して面接辞退の理由も深掘りしましょう。


再応募は必ずバレる?
採用する側としては履歴書・職務経歴書については入社した人を除けば、個人情報保護の観点から破棄しています。
それとは別に不可抗力で再応募して来た人を確認するために、応募者のリストはなんらかの形で保存している企業が多いです。
ビジネスマナーを疑われていることが第一ですが、一般的には再応募事由によって企業の対応が違います。
再応募事由 | 応募記録は残っているか? | 再応募の対策 |
書類選考見送り | 一定期間は残っている | 一年以上経過しないと再応募は履歴書・職務経歴書を読んでもらえずシュレッダー行きになっても仕方ない。再応募は一年以上経過してから。 |
面接辞退 | 辞退者の記録として、ずっと残っている。 | 事前に連絡せずに応募しても、書類選考で見送りになるでしょう。なぜ面接を辞退したのかについて、応募前に連絡すべき。 |
内定辞退 | 一度従業員扱いになっているので、記録は永遠に残る。 | 内定を出すということで労働契約が成立しているので、再応募のハードルは高い。再応募をした理由を採用担当者に納得させられるかどうかがカギ。 |
いずれの場合も再応募はバレるものと思ってください。
事前にそれを対策するか?何もせずに応募するかでそのあとは全然違ってきます。
再応募する場合には通常の応募のように応募書類を送るだけではまず面接すら呼んでもらえないでしょう。
人としての礼儀をまずは通してください。
「以前、●●の求人に応募させて頂きました○○です。その後事情があって、辞退させて頂いたのですが、日々御社で働きたいと思うようになりました。都合の良いお願いですが、まずは応募書類だけでも目を通して頂けますでしょうか?」
この程度のあいさつくらいはすべきです。
これで書類選考が甘くなるわけではないですが、シュレッダー行きは免れるでしょう。
再応募は「応募を受け付けてもらえるかどうか?」から始まるので、ほかの応募者に比べてかなり不利です。
そこのところはしっかりとわかったうえで応募してください。
再応募する価値が本当にあるか?


ここまで再応募に関する注意点を挙げてみました。
一言で言えば「とても大変な割に報われるかはわからない」のです。
そこで視点を変えてみましょう。
そもそもあなたがその求人に再応募をしたいと考えた理由は何でしょうか?
現在は景気が悪くて、転職・就職に困るという状況ではありませんよね?
むしろ今は人手不足で有効求人倍率は1.0を超えています。
転職する側からすれば売り手市場なのが今です。
もちろん、業種・職種にもよりますが。
これらのことを考慮すると「再応募にこだわる」のもほかの求人をもう少し見てみても良いのでは?と思うわけです。
もしもあなたがハローワークや転職サイトで求人を見つけて、それがとても良い求人であきらめきれないというのでしたら、転職エージェントの求人も検討してみることをおすすめします。
転職エージェントは世の中に公開されていない非公開求人を多数保有しています。
一方で公開求人数は全体の2割程度と言われています。
非公開求人の中にあなたが求める求人がある可能性だってあります。
非公開求人数がとても多いことから、転職エージェントの求人を見ないで再応募だけにこだわる必要もないと思います。
その求人は本当に再応募する価値があるでしょうか?
今一度よく考えてみてください。
それでもなお再応募しかないのでしたら、先ほどの注意点を守りながら、なおかつ、並行して他の求人へも応募しながら最善のタイミングで再応募をしてください。
転職エージェントのコンサルタントに相談しながら、再応募をするのが一番の近道です。
エージェントであれば彼らの求人にしてしまえば、あなたを推薦することができます。
再応募であることも事前に連絡してもらえます。
エージェントですからうまく交渉してくれるでしょう。
また先ほども言ったように非公開求人へ応募することも出来るわけです。
あなたの可能性を広げるために転職エージェントを使うことは必須だと思いますよ。