転職活動を始めると応募・面接の繰り返しとなります。転職方法により応募社数に差が出てきます。それはどうしてでしょうか?
なぜ応募社数は転職方法により差があるのか?
大手転職エージェントのdodaの調べによると、転職成功者の平均応募社数は17.7社だそうです。
84.1%の方が2社以上応募しており、21社以上応募している方も27・2%もいます。
応募する求人の数は少ない方が効率的です。
この差はとても大きいですよね?
どうして1〜2社で転職先が決まる人、20社以上応募する人の差が出るのでしょうか?
原因のほとんどは転職方法が適切でないことによるものです。
以下で解説します。
原因1:転職理由は明確か?
転職成功の鍵は転職の準備、特に「転職理由の明確化」であると言い切れます。
一般的な転職の準備は以下の手順で行います。
- キャリアの棚卸し(自己分析)
- 転職理由の明確化
- 転職市場の調査
- 転職の方向性の決定
- 履歴書・職務経歴書の作成
ここまでをしっかりと時間をかけることです。
原因2:転職方法は適切か?
転職の準備の後は求人媒体の登録を行います。
以下の順番に登録することをおすすめします。
- ハローワークへの登録
- 転職サイトへの登録
- 転職エージェントへの登録
応募する媒体は様々でしょう。
転職活動の基本を知る上でハローワークからの応募をまずはしてみます。
中心となるのは転職エージェントです。
その前にハローワークを一度使っておくことで、転職活動の流れが一通りわかります。
転職サイト、転職エージェントの順に各媒体に任せる部分も出てきます。
全体を見渡すのはハローワークでの応募が適していると思います。
ただし、ハローワーク求人には良いものがあまりないため、本当に流れをつかむ程度の感じで良いです。
転職サイトは応募はウェブサイト上から可能なため、ハローワークに比べると気軽に応募できます。
デメリットとしては転職理由を見失いやすいということです。
常に意識をして求人検索をする必要があります。
転職サイトに関しても、どんな求人があるかを一通り見てみて、気になる求人に応募してみるという使い方まででまずは十分です。
ここまで来たら、転職活動に慣れてくる頃でしょう。
転職エージェントに登録するタイミングはできるだけ早い方が良いですが、転職サイトに慣れてきた頃がオススメです。
転職エージェントで求人紹介されるかどうかは、職務経歴書の完成度がポイントになります。
事前準備でキャリアの棚卸しをしっかりと行い、職務経歴書を作成、転職サイトに実際に登録して、スカウトが来るようであれば、転職エージェントの使用に踏み切ってよいです。
転職エージェントに登録すると、あなたに専任のコンサルタントがつきます。
いわば転職のための有能な秘書のようなものです。
あなたに求人紹介するのがエージェントの主な仕事です。
しかしそれだけではないのです。
たとえば、転職活動で行わなければならない事務手続きは全て代行してくれます。
応募手続き、面接日程調整、内定承諾・辞退の連絡、年収アップの交渉、円満退職のアドバイスなどなどです。
転職エージェントを利用しても平均18社応募しているのです。
効率的に進める必要があります。
書類選考通過率も考慮すると、面接を受けるのは5社くらいです。
そのうち内定が得られるのは1社ということになります。
これぐらいだったらスケジュール管理できそうですか?
そう考えたあなたはすこし甘いです。
面接は1社あたり3回くらいあるんです。
つまり、5社面接を受けるということは最大15回の面接日程を調整する必要があるんです。
さらにこれらの内定辞退・承諾の検討と連絡になると求人媒体によっては一人で悩むことになります。
転職エージェントの利用をオススメするのは本当はこの部分にあります。
二人三脚で転職活動ができるのです。
ただでさえ孤独なのは転職活動です。
協力者がいるのは心強い限りです。
もう一つは非公開求人は転職エージェントにしかないということです。
そしてその割合は全求人の8割以上なのです。
逆に言うと公開されている求人は2割弱に過ぎないということです。
ハローワークや転職サイトに掲載されている求人は公開求人です。
公開求人だけに応募するということは、選択肢が狭くなることです。
非公開求人に出会うためには転職エージェントを使う必要があるのです。
原因3:転職エージェントを効果的に使ったか?
転職エージェントの仕組みをご紹介しましょう。
- 企業が転職エージェントに求人の依頼をする。
- 転職エージェントは企業に推薦できる転職希望者を探し、あなたが適任だと判断する。
- あなたに求人紹介をする。
- あなたが応募を希望した場合は、転職エージェントはあなたを企業に推薦する。
- 企業があなたと雇用契約を結ぶ。
- 企業は紹介手数料を転職エージェントに支払う。
以上のように転職エージェント経由で応募する場合は、企業に推薦される形なので内定率もハローワークなどの直接応募よりもずっと高いのです。
なので応募社数は直接応募よりも転職エージェントは少なくて済む傾向にあるのです。
つまりは転職期間が短く済むことを意味します。
転職エージェントを中心に転職活動を行い、出来るだけ短期間であなたの夢を現実のものとしてください。
まとめ
如何でしたか?もう一度まとめますね。
- 転職理由の明確化をすること。
- 転職方法が適切か?見直すこと。
- 転職方法の中心は転職エージェントです。
doda